振袖を着る女性の中で約半数以上がレンタルを利用しています。レンタルする理由としては、「成人式以外では着ないから」というのが大半のようです。
しかし実際のところ、振袖は成人式以外でもレンタルされているのはご存じですか?今回の記事では、成人式に振袖をレンタルする場合とそれ以外での費用を比較してみたいと思います!
1.振袖は成人式以外にもレンタルする人がいます!
振袖はおめでたい祝いの席で未婚女性が着る着物です。未婚女性の祝いの席と言えば、成人式。一生に一度だけ、ハタチを日本中でお祝いする行事です。その他にはどのような場合に振袖を着るのでしょうか?
①結婚式でレンタル
振袖は結婚式のためにレンタルされています。自分自身が結婚する場合は、袖の長さに注意です。振袖は他の着物よりも袖が長いのが特徴ですが、袖の長さも子振袖・中振袖・大振袖と3種類あるのです。
自分が花嫁の場合は大振袖・または中振袖、式にお呼ばれされ参列する場合は子振袖または中振袖と住み分けがあります。
②結納でレンタル
「結婚しよう!」「はい」と結婚することが決まった場合、結婚式の前に結納(ゆいのう)というイベントが待ち受けています。いわば、家同士の取り決めのようなもので、最近では結納自体をしない家庭も多いとか。
しかし、結納をしないと言っても両家での顔合わせや食事会などはするご家庭も多いハズ。ある結婚情報誌の調査によると、結納をした方は全体の10%以下でしたが、両家での顔合わせは8割近くの方が実施しています。相手のご家族とホテルなどで改まった食事をする機会があるのであれば、振袖をぜひ着てみましょう!可愛らしい振袖姿に、今後の二人の結婚をますます応援したくなるハズです。
2.レンタルの相場は?
振袖レンタルの相場は非常に幅広く、これから振袖を探そうという方は正直いくらが相場なのか迷ってしまうでしょう。ここでは、成人式向けと結婚式向けの振袖レンタルそれぞれの料金相場を調べてみました。
①成人式の場合
成人式用の振袖レンタルの最低料金は10万円、平均で25万円前後となっています。お店によっては、この価格に写真撮影料金や着付け料金も含まれています。成人式の振袖レンタルはフルセットと言って、自分では何も用意しなくても肌着やバッグや草履まで全てコミコミで貸してくれるお店がほとんどです。
成人式の振袖は一生に一度の晴れ舞台ということもあり、素材は絹。柄も凝っていて豪華絢爛。見ているだけで目の保養になりますよね。周りの意見を気にせず、自分のスタイルでコーデする方も多いのが成人式の振袖です。
値段を安く抑えるにはネットの宅配レンタルが安めで便利です。が、サイトの表示では「振袖フルセット9万円から!」と書かれていてもレンタルする時期により追加料金が必要な場合も。また、最近ではある振袖業者による事件があったことから、振袖を価格だけでは決めず信用あるお店で適正価格の購入を希望する人が増えています。
②結婚式の場合
結婚式に振袖を着るのは2つのパターンがあります。1つ目は自分が花嫁となる場合。2つ目はお呼ばれ結婚式で参列する場合です。
(1)自分が花嫁の場合
花嫁用の振袖のレンタル相場はおよそ30万円です。成人式の時よりプラス10万円ぐらいとなるようです。その理由として、振袖の質やブランドにこだわる方が多いという点が挙げられます。ウェディングドレスと同じく、振袖にもブランドがありますからね。
自分が花嫁として参列する場合は、成人式と違って少し結婚式向けの振袖を意識する必要があります。成人式で着る振袖より、さらにボリュームがあるのが花嫁さんの振袖です。
(2)お呼ばれ結婚式の場合
花嫁用の振袖のレンタル相場はおよそ3万円です。確かに、花嫁を引き立てる側としての意味もあるため、何十万円もかける人はほぼいないようです。お呼ばれ結婚式の振袖で一番に考えたいのは、花嫁より目立たない、色合わせをするという点です。仲良しの友人が結婚するのであれば、さり気なく振袖を着てもよいか探りを入れてみましょう。花嫁の衣装とかぶらないようにするのはマナーです。
3.成人式以外でレンタルする時の注意点
実際に花嫁として振袖をレンタルする場合は、以下のような点を確認するとよいでしょう。
- 振袖をどの式場で着用するのか
- 参列者は何名なのか
- 相手方の親族はどのぐらい出席するのか
例えば、100名規模でホテルオークラのような会場で行う披露宴と50名程度のブッフェスタイルの簡易的な結婚パーティでは振袖の質を変えるべきです。親族の参加が多い場合は、より正統派の振袖が好まれるでしょう。
また、結婚式には地域色もあり、関東と関西では文化が違う場合が多いようです。振袖店のスタッフはその点知識がありますので、不安であれば「何か月後に、どこで、何名ぐらいの結婚式で振袖を着たい」と相談してみましょう。
まとめ
成人式の振袖と結婚式、結納向けの振袖は若干レンタル価格が違うということがわかりました。
成人式以外でも着る機会があるのであれば、何度もレンタル料を払うより、幅広く対応できる中振袖を一着購入する方が結果的に安上がりかもしれませんね。