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振袖ってインクジェットで染めてるの!?振袖の見分け方とは?

振袖を選ぶ基準として、振袖の品質を重視する方は少なくないと思います。振袖の品質を重視する方は、主に正絹(しょうけん)かどうか、信頼できる振袖店が販売しているかといった点を気にします。

しかし、最近では振袖の品質を評価する基準として振袖が「インクジェットで染められたかどうか」を気にする方も増えています。今回の記事では、一般の方があまりご存知ない「インクジェットで染めてる振袖の見分け方」について考えていきたいと思います。


1.インクジェットの振袖って何?

洋服の世界では、生地をインクジェットプリンターで印刷するというのは全く珍しいものではありません。むしろインクジェットプリンターで印刷されず、手染めの生地が使われている洋服の方が少数です。

けれども、振袖の世界ではこれまで手工芸の染めにより色付けされているのが一般的でした。振袖という非常に生地面積の広い衣服に職人が長い時間をかけ手作業しますので、振袖は必然的に高価でした。振袖は気軽に着られる衣服ではなく、芸術・工芸品という扱いだったからです。

しかし、最近では振袖のカジュアル化が進んでいます。また、インクジェットプリンターの技術が進化して、振袖のような細かく繊細な模様もきれいにプリントできるようになってきた背景があります。

2.インクジェットの振袖とそうでない振袖の簡単な見分け方とは?

着物や振袖には、洋服のように品質表示のタグがついていません。これはなぜかと言うと、その昔、着物はお母さんが反物(ぐるぐる巻かれている筒状の生地)を買ってきて、それを子供に合わせてあつらえていました。その名残が今も残っているからです。

では、私たちはどのように振袖の生地の品質を確認すればいいのでしょうか?
まず、絹かポリエステルかどうかという点については、販売店でスタッフさんに聞くこと、サイトで確認することが可能です。
次に、インクジェットかどうかという点については、振袖の生地の裏面を見てみましょう。インクジェットの振袖の場合は、表面からプリンターで印刷しますが、裏面にまでインクは浸透しない場合が多いのです。そのため、生地の裏面が白っぽい場合はインクジェットで染められた振袖である可能性が高いと覚えておきましょう。当たり前のことですが、刺繍を全面に施している振袖はインクジェットではありません。

3.インクジェットの振袖は悪いの?

結論から申し上げますと、インクジェットの振袖は決して品質が悪い訳ではありません。なぜなら、染められる生地の品質が悪いと、インクジェットで印刷することすら、不可能だからです。ですので、一定基準以上の品質の生地が使われています。

Tシャツのように大量生産でプリントされている生地はいずれも「自然素材100%の生地」よりも「化繊(ポリエステルやナイロンなど)が入っている生地」が使われます。プリンターの仕様上、薄い生地にしか印刷ができないため、化繊を使った、強くて薄い生地が必要となります。
自然素材はどうしても、畑で取れた野菜のように、大きさや形、厚みにもバラツキがあります。振袖の生地は絹という「蚕」という虫から生産される自然素材です。絹には保湿性・保温性・しなやかさ・染色性がありますが、自然素材のため品質を均一に保つことや、薄い生地に仕上げることは困難なのです。

4.インクジェットの振袖は安いの?

インクジェットの振袖はもちろん手工芸品の振袖よりは何十万円も安くなります。

職人が長い時間をかけて手作業で染色した振袖で、前撮りや和装小物がついていて、着付けやヘアメイクサービスもついていて、正絹。なのに10万円以下であれば、販売店の取る利益がないどころかマイナスになってしまいます。

5.振袖を探す時の注意点!間違えない振袖選びとは

最近では、振袖も昔ながらのものだけでなくファッションとしての振袖として進化しています。インクジェット振袖も着物の進化の1つと言えます。大切なのは、あなたがどのような振袖が欲しいのかを明確にすることです。

値段ありきでファッションとして1回だけ楽しみたい振袖なのか?または、将来的に結婚式にも着ていき、訪問着としても利用したい大切な一品として利用する振袖なのか?または、その中間なのか?という点を考えて振袖を選びましょう。

ファッションとしての振袖をきっかけにして、次第に本来の着物の良さに目覚めるという女性もたくさんいらっしゃいます。インクジェットの振袖だからといって悪いわけではありません。ただ、振袖や着物は本来ファストファッションではありません。便利なものやサービスばかりが増えて、手間がかかるものがすべてこの世からなくなれば、わたしたちの世界は心のゆとりや豊かさを失ってしまうことでしょう。

まとめ

せっかくの成人式だから、あまりに品質が悪い振袖を娘に着せたくはないと考える親御さんも多いものです。そして、できればインクジェットではなく手染めの振袖をと考える方も少なくはありません。

けれども、インクジェットの振袖は手染めの振袖とは違う魅力があります。インクジェットの振袖のおかげで、繊細で美しい模様を持つ振袖をスピーディに安価で生産できるようになった結果、以前よりも、よりカジュアルに振袖を着ていただくことが可能になりました。
インクジェットの振袖なのか?職人さんの手染めの振袖なのか?生地の染め方の技法も振袖を選ぶときの判断基準になりますよね!
こんなことも頭に入れて、振袖を選んでみてはいかがでしょうか?

 

 
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