振袖は何歳まで着れる?友達の結婚式に着ても大丈夫?

振袖は、成人式や結婚式などの場にふさわしい未婚女性の正装です。振り袖は未婚なら何歳でも着用していいのか、振り袖を友人の結婚式に着るのはおかしいのではないかといった振り袖の疑問について見ていきましょう。

1.昔は「未婚の女性が着るもの」だった

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江戸時代以前、振袖、つまり袖の長い着物は子どもの服装でした。しかし袖が長い着物を仕立てるためには、より多くの布が必要だということから、実際着用していたのは裕福な家の子や神仏に使える子など、特別な存在の子が中心となっていたようです。その結果、振袖は徐々に装飾性の高いものになっていきました。 江戸時代に入り社会や庶民の生活が安定していくと、振袖の袖はどんどん長くなり、柄はより華やかになっていきます。江戸時代初期には、振袖は男女問わず元服、つまり成人前の者が着用する服装となりました。 では、男女とも着用する振袖がなぜ「未婚女性の正装」となったのでしょうか。その理由は、「振袖」という言葉に込められた思いにあります。 振袖、つまり袖を振るという行為は、万葉集の昔から神仏に祈りをする、誰かに自分の思いを伝えるなどの意味合いが込められていました。このようなことから、振ることができるような長い袖には、清める、縁を結ぶなどに通じるものであるとされていました。 この結果、江戸時代後期には良縁を祈る未婚女性の着るもの、身を清めるよう必要がある正式な場で着用するものとして定着したのです。

2.振袖にも種類がある

ひとくちに「振袖」といっても、袖の長さによって大きく3種類にわけることができます。 ・大振袖 袖丈が三尺三寸(約115cm)あるものを「大振袖」と呼びます。振袖の中でももっとも格式が高いものとされ、「本振袖」とも呼ばれています。絵羽模様の華やかな柄があしらわれ、金糸・銀糸を使って織り上げた豪華な丸帯や袋帯を合わせて着用します。家紋を入れる場合は五つ紋といって、背中心、両後ろ袖、両胸に入れます(五つ紋は省略されることも多くあります)。 格式が高い振袖のため、結婚式の花嫁衣装にも使われます。また、袋帯と合わせて成人式に着用する人もいます。

・中振袖

袖丈がニ尺六寸(約100センチ)からニ尺八寸(約107センチ)あるものが「中振袖」。大振袖についで格の高い礼装とされています。合わせる帯は、丸帯もしくは袋帯。 礼装であるため、成人式や結婚式にゲストとして招かれたときの服装としてよく着用されます。しかし、女性の平均身長が高くなってきた現代においては、中振袖の長さでは袖丈がやや短く感じられるような長身の人も珍しくありません。その結果、最近では中振袖ではなく大振袖が成人式などの振袖として選ばれるケースも増えています。

・小振袖

中振袖よりも袖丈が短い振袖が「小振袖」。中振袖・大振袖と比べるとぐっとカジュアルに着ることができる振袖です。合わせる帯は名古屋帯。 袴と合わせて卒業式に、観劇やパーティーなどのお出かけにと、幅広いシーンで気楽に着ることができる振袖です。

3.未婚であれば着られるが・・・

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振袖は、未婚女性の正装です。ということは、理屈上は、未婚であれば年齢に関係なく着ることができます。 成人式や卒業式、親族や友人の結婚式など、改まった装いが必要な場所であれば、未婚のうちは積極的に振袖を着るといいでしょう。華やかな振袖は場の雰囲気も華やかにし、ハレの雰囲気を演出します。 とはいえ、実際に振袖を持っている人の中には、「友人の結婚式に振袖を着ようとしたら、もうそんな年齢ではないからやめなさいと親に言われた」という経験をしたことがある人も少なくありません。確かに、比較的年配の人の中には、未婚であっても年齢によってはもう振袖を着るのはやめたほうがよいと考える人もいます。 ルール的には未婚であれば年齢問わずに着ることができる振袖。しかし、実際はいくら未婚であっても、ある程度の年齢になったら着るのはNGと考える人もいるのです。

4.現実には、20代までにしておくのが無難

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では、振袖を着ることができる年齢の壁は何歳くらいなのでしょうか。 振袖を着ることができる年齢については、「20代後半になるともうそろそろやめたほうがいい」「30代以上はNG」などと言われることが多いようです。では、なぜこれくらいの年齢以上はやめておいたほうがいいと言われるのでしょう。原因はおそらく大きく2つあると思われます。 まずは、世間一般の「未婚」のイメージ。平成27年度の厚生労働省の調査によると、女性の平均初婚年齢は29.1歳。つまり、この結果や周囲の傾向から考えて「未婚の女性=20代」というイメージを持つ人がいるのでしょう。その結果、「未婚女性の正装である振袖を着るのは20代まで。30歳を超える年齢になるとやめたほうがいい」と言われることが多いのではないでしょうか。 もうひとつは、振袖の色柄です。振袖の色や柄は華やかなものがほとんど。特に成人式に着るような振袖は、20歳の女性に似合うような色・柄で仕立てられます。この色・柄が、30歳になってくると年齢的に合わなくなってくる可能性があるのです。 この2つの理由から、振袖を着るのは20代までにしておくのが無難であるという、振袖を着る年齢の壁を作っているのではないでしょうか。

5.結婚式にも振袖を着ていこう

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未婚女性が振袖について悩むことのひとつに「友だちの結婚式に着てもいいのか」があります。 結論から言うと、友人の結婚式に振袖を着て参加することはまったく問題がありません。ぜひ、おめでたい場に華を添えるためにも振袖を着てお祝いしてあげてください。 とはいえ、気をつけなければいけないマナーがいくつかあります。 ・まずは、花嫁の衣装を確認 洋装同様、一番避けなければいけないのは「花嫁の衣装との色かぶり」です。まずは花嫁衣装に何色のものを選ぶのかを確認しましょう。 花嫁の衣装が和装である場合は、どんな着物かも確認してください。振袖の中でもっとも格が高い大振袖は、花嫁衣装として着用されることがあります。もし花嫁が結婚式や披露宴で大振袖を着る予定がある場合は、ゲストは中振袖もしくは小振袖を着用するようにしてください。

・黒地の振袖は避ける 結婚式の場合、新郎新婦の親や親族には黒地の着物・黒留袖を着る人がいます。そのため、黒地の着物を着ると、新郎新婦の親族と間違われやすくなってしまいます。そのような事態を避けるため、黒地の振袖を着るのは避けたほうがいいでしょう。

・年齢によっては訪問着を選んだほうが無難 30代以上の未婚女性で、正装として着物を着たい場合は、未婚・既婚問わずに着ることができる訪問着がおすすめです。 前述のとおり、20代後半から30代になると、振袖を着るのは無理があると考える人が出てきます。もちろん、誰が何を着るのかは自由です。しかし、正装を選ぶ時は、自分の好みだけでなく場の格や雰囲気なども考えなければいけません。年齢は関係ないという気持ちは十分理解できますが、正装として振袖を着用するのは20代までにしておいたほうが無難なのではないでしょうか。

まとめ

華やかな振袖は、未婚女性の正装として着用されています。成人式や卒業式はもちろん、友人の結婚式に招かれたときなどにもマナーを守って着ても大丈夫です。しかし、いくら未婚であっても、年齢によっては着用が難しいとされることも。その理由を理解し、年齢によってはフォーマルな場ではあえて着用しない選択をすることも必要です。

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